このブログはConoHa VPSで稼働しているのですが、このたびVer.2.0からVer.3.0へ移行しました。これまで数年間使ってきましたが、いい加減OSも古いし、ちょうど契約更新のタイミングということもあり新しい環境に移行しました。
現在は無事移行が完了していますが、移行作業中の注意点を記録しておきます。
ちなみに移行先として作成したVPSは、AlmaLinux 9.6、1GBで、まとめトクの期間は12ヶ月です。
この後長々と文章が続きますが、忙しい人向けに3行にまとめると以下の通りです。
- VPSのプランは進める前によく確認する。確認画面は無いぞ。
- VPSの構築時間は30~40分ぐらいかかった。たぶんテンプレートによる。
- 一気にデータを送らない。帯域制限がかかってしまうぞ。
詳しい内容を知りたい方は続きをどうぞ。
注意点その1。VPSの作成時にスペックの確認画面が無い
移行に当たり、まずはVer.3.0の管理画面で新しいサーバを追加します。
OSや契約期間、プランなどを選択したら「追加」ボタンを押すのですが、選んだスペックを確認するような画面はありません。

特に、時間課金を選んでいた場合、いきなりVPSの構築が始まります。「作りますよ、いいですか?」みたいな確認もないです。
まとめトクを選んでいた場合は決済画面が表示されますが、この場合も決済画面が表示されたあとはスペックを確認することが出来ません。
「追加」ボタンを押す前に、スペックやオプションなどに間違いがないようによく確認することをお勧めします。
何でこんなことに気づいたかというと、自分がやらかしたからです。
まとめトクにするつもりだったのに時間課金になっていて、「追加」ボタンを押したらいきなりVPS構築が始まってしまったので間違いない。
間違って作成したVPSは即削除する羽目に。
注意点その2。VPS新規構築には意外と時間がかかる
まとめトクの場合は決済が完了次第、時間課金の場合はスペック選択の後に「追加」ボタンを押したら、VPSの構築が始まります。
VPSの構築が始まると、サーバリストの画面で「構築中」のステータスでアイコンがぐるぐる回っているのですが、進捗状況が分かりません。

ときどき画面更新をしてみるものの状況は変わらず、進んでいるのか、止まっているのか分からず不安を抱えながら待つこと30分。
もうそろそろサポートに連絡するべきか?と思ったところで構築が完了。構築開始から35分ほどかかりました。(画面更新しないとステータスは変わらないかもしれない)
ConoHa VPS の紹介ページでは、テンプレートによっては25秒で起動するなんて記述もあったりしたので、すっと起動してくると思っていたのですがそんなことはなかった。
きっとOSを新規で構築する場合は当てはまらないのだと思います。
ConoHa VPS で空のOSで構築する場合は構築に30分以上かかることもあるということ。(AlmaLinux9.6)
実機に新規インストールする場合もそのぐらいかかりそうなものなので、毎回このぐらいかかるんじゃないかと思います。公式な目安時間は見当たらないので、同じように不安を抱えるあなたに届けこの記事。
なんなら料金タイプを間違えたせいでVPS2回作成してますからね。たまたまというわけでもないはず。
実はもう一回のほうは45分かかりましたが、即削除するVPSが完成するまで45分待つことになるという…
VPSを構築するときは時間に余裕をもって作業しましょう。
注意点その3。データ移行していたら帯域制限がかかった
新しいVPSが作成できたら、Ver.2.0にある旧VPSからデータを移行します。
が、ここでデータのコピーをしていたらこんなメールが届きました。
上記IPアドレスにてご利用のVPSにつきまして、22番ポートに
おける外部への大量通信が検知されたため、こちらのポートの
通信について制限を実施させていただきました。
旧VPSから新VPSにデータを送ったら帯域制限がかかってしまったとのこと。
具体的に何をしたかというと、旧VPS(ver.2.0のVPS)でrsyncコマンドを使用し、新VPSに1.1GBのデータを32Mbpsに制限して送信したところ、上記メールが届きました。
コマンドはこんな感じ。
# rsync -av --bwlimit=4096 <元データ> <送信先IPアドレス>:<送信先パス>
スペック上は100Mbpsということだったので、一応配慮して、1/3ぐらいに帯域制限かけてみたりしてたのですが駄目だった様子。(4096KB/s = 32Mbps のつもりだけど合ってるよね?)
前日に500MBのデータを3回、計1.5GBのデータを送ったときは大丈夫だったのに。(それぞれの間隔は2、3分だったと思う)
ちなみに帯域制限は、一定時間経過により自動で解除されるということですが、私の場合は最後のデータを送り終えたところで制限がかかったため、どの程度制限がかかったとか、解除されるところまでは確認してません。もうしわけない。
具体的な条件は分かりませんし、問い合わせたところでセキュリティ上の観点から教えてくれるわけがないと思いますが、多めのデータを移行する場合は気をつけましょう。
(22番ポートを使ったのが良くなかったのかな…)
とはいえ分かっていれば大した問題ではない
ConoHa VPSでVer.2.0からVer.3.0に移行するにあたり、自分がつまづいたところはこんな感じでした。
どれも分かっていればなんてことないので、これから同じようなことする人の参考になればうれしいです。

ConoHa VPS は長いこと使っていますが、安いし障害もないしで気に入ってます。
(なんか批判記事みたいになっちゃったので唐突なアゲ)